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現在の状況

  • 板垣 隆之
  • その他

 いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

暑い日が続き、今後ますます体も心も疲れてくる時期になります。

スペインでは41°越えの暑さで1,000人以上の方が亡くなっているそうで・・・。日本もいつそうなるか分かりません。

 宍戸・瓜生・塚本の「お家の暑さ対策」の記事を参考に暑さ対策していきましょう!

 さて、連日ニュースで報じられている「中東情勢の緊迫化」や「歴史的な円安」は、決して遠い国の話ではありません。現在、私たち日本の住宅設備・リフォーム業界、そしてこれからリフォームをご検討される皆様の計画にも、かつてないほど大きな影響を及ぼしています。

今回は、2026年7月2日現在の最新のメーカー動向と、なぜ今リフォーム費用が高騰・遅延しているのか、その背景にある「ナフサショック」について、プロの視点から分かりやすく解説いたします。

                       出典: Homesandgardens

なぜ中東のニュースが、ご自宅のお風呂に直結するのか?

 ホルムズ海峡の実質封鎖懸念など、中東情勢の悪化が引き起こしているのが「ナフサ」の歴史的な価格高騰です。

ナフサ(粗製ガソリン)は、プラスチック、樹脂、合成ゴムなどの基礎原料です。ユニットバスの浴槽(FRP)や、キッチンの人工大理石、トイレの便座パーツ、見えない部分を支える塩化ビニル管(塩ビ管)から接着剤に至るまで、水廻りのリフォームには驚くほど多くの「ナフサ由来」の製品が使われています。

 今年に入ってからのナフサ価格の上がり方は尋常ではありません。2026年1〜3月期の国産ナフサ基準価格は1キロリットル当たり約6万5000円でしたが、中東情勢の緊迫化により、4〜6月期には過去最高額を優に超える「12万円程度」にまで高騰すると見込まれています。

この原材料費の急激な高騰が、各メーカーの「納期遅延」と「大幅な値上げ」という形で、現在のリフォーム市場を直撃しているのです。

給排水に欠かせない塩ビ管もナフサから作られています. 出典: TMT Plus

【2026年7月現在】主要メーカーの最新動向(明暗が分かれる状況に)

 状況は刻一刻と変化していますが、7月に入り、メーカーによって対応に大きな違いが出てきています。

朗報:TOTOがユニットバスの受注を「全面再開」

 春先に部材不足でユニットバスの新規受注を一時停止していたTOTOですが、6月9日より全製品の受注を全面再開し、納期も中東危機前の通常納期に戻りました。

「納期が読めないから…」とお風呂リフォームをストップされていた方にとっては、計画を前進させる最大のチャンスが到来しています。

注意:LIXILが8月から「大幅な値上げ」を実施

 一方で、深刻なコスト増に耐えきれず、各社で値上げの動きが加速しています。

特に影響が大きいのがLIXILです。2026年8月3日受注分より、水廻り商品が一斉に値上げされることが公式に発表されています。

LIXILの主な値上げ対象 改定率(平均) 実施時期
トイレ 約13%増 2026年8月3日受注分より
浴室(ユニットバス) 約13%増 2026年8月3日受注分より
洗面化粧台 約12%増 2026年8月3日受注分より
キッチン 約10%増 2026年8月3日受注分より

※10%〜13%の値上げは、リフォーム総額に換算すると数万円から十数万円の負担増となります。

今、リフォームを検討している方がとるべき行動

 現在、「先進的窓リノベ事業」や「子育てエコホーム支援事業(みらいエコ住宅2026)」など、省エネや水廻り改修に対する強力な補助金制度が動いています。この補助金を確実に受け取り、かつ無駄な出費を抑えるためには、「今月(7月)中のアクション」が鍵を握ります。

  1. LIXIL製品をご希望なら「7月中の契約」が絶対条件

     8月3日の受注分から大幅に値上げされます。現地調査や見積もりの作成には日数がかかるため、LIXIL製品でお考えの場合は、今すぐ動き出す必要があります。

  2. TOTO製品で補助金を狙うなら「今がベストタイミング」

     TOTOの納期が通常化したことで、補助金の期限(交付申請期限や完了報告期限)に間に合うスケジュールが組みやすくなりました。春先に諦めていた方は、枠が埋まる前に再始動をおすすめします。

  3. 「メーカー・機種の第2候補」を決めておく

     現在はTOTOが正常化していますが、今後の情勢次第ではどのメーカーで部材不足が再発するかわかりません。「このメーカーでなければダメ」と絞り切らず、機能やデザインが同等の代替案を持っておくと、計画が頓挫するリスクを減らせます。

 リフォーム業界全体が厳しい波に直面していますが、私たち地元の施工店は、少しでもお客様の負担を減らし、最適なタイミングで工事ができるよう全力を尽くしております。

「うちのトイレを変えると、値上げ前と後でいくら違うの?」「補助金はまだ間に合う?」といった具体的なご相談は、ぜひお早めにご連絡ください。状況は日々変わりますが、プロとして最新の情報に基づいた最善のプランをご提案いたします。

板垣 隆之
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